アルビノ
ほんとの気持ちはどれだろう。
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母は毎日、朝夕にお経をよむ。
小さい頃はその声を聞くと安心した。
少し大きくなってからは宗教への反発から耳障りに思うようになった。
今も宗教の類は嫌いだけど、
母が好きならそれでいいと思っている。
お経も、もう煩いとは思わない。

確か私が中学の頃・・・姉がひどく「荒れている」時期の話。
1度姉は家出をした。
3日か4日か・・・
私と父はそんなに気にしなかったけど、
母と祖母、母方の祖父母はひどく取り乱した。
それでも、いやだからこそ、
その数日間母はいつも以上に熱心にお経をよんだ。
私は隣の部屋でテレビを観ていた。
姉の事は意識の隅へ行っていた。
丁度お経を嫌がっていた時期で、
「煩いなぁ」とぼんやり思っていた。いつものように。

異変に気付いた。
お経をよむ母の声が震えていた。
泣いていたよう。
私はテレビを観続けながらも、隣からの声に耳を傾けていた。
段々乱れはひどくなり、泣きじゃくり、時々止まった。
母は姉の安否を、自分の責任を深く深く想ってよんでいたんだろう。
涙もろい人だけど、お経をよみながら泣いていたのは
私が知る限りそれが初めてだった。
姉は結局何事も無く帰ってきた。
その頃から私と姉は疎遠になってたので詳しい話は分からなかったけど、
ともかく無事に帰ってきた。
やはり私と父はそっけなく、周りはひどく騒いでいた。

それから私は母がお経をよむ声を注意深く聞く癖がついた。
少しでも調子が違うと不安になる。
また何か悩んでいないか。思い詰めていないか。哀しんでいないか。
ある意味では、心が乱れているかどうか分かりやすいと言う点ではありがたいかもしれない。

母にとってお経をよむのは宗教上の事の他にも、
考え事をしたり心を落ち着けたり無にしたりする手段にもなっていると思う。
父は母のお経(というか宗教を)をひどく嫌がるけれど、
やはり母にとっては大切なものなんだろう。
それで心が落ち着くのなら、私は構わない。
私を理由に母のお経の声が乱れない事を切に願う。
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