アルビノ
ほんとの気持ちはどれだろう。
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ふんわりとニットは横たわっていた。キャラメル色の、柔らかくて空気をいっぱい含んだニット。
静かにお日様を浴びている。
その上を、サテンでつるつるしたこげ茶色のリボンがせかせかなびいていく。はためきながら、するすると。
そのすぐ後ろを、黒くて細いチョコが、2本3本になったり戻ったりしながら伸びていく。リボンの周りをまとわりつくように。
暫くそうして、リボンが止まる。チョコも止まる。

どうして逃げるのですか。
だって、貴方が追ってきたから。追いかけられるというのは、あまり気持ちの良いものじゃないわ。
成る程そうですね。
貴方こそ、どうして私を追いかけたの。
そうしないと貴女を失ってしまいそうでしたから。傍にいたいというのに、貴女はいつの間にかするする行ってしまうものですから。追いかけたのです。
そう。

2人はくすくす笑った。

判った。じゃあ私、どっしりとする事にするわ。もっと自分を持って、しっかりどっしりする。
では私は柔らかくなりましょう。少し何かあっても柔軟に対応できるようになりましょう。

ニットは下からじっと、こっそりと2人を見ていた。
くすくす笑いながら。
どっしりとしたサテンのリボンに、柔軟なチョコだなんて。
やはり、リボンは軽やかでなめらか、チョコはぱきぱきした苦いものがいいと、ニットは思った。
窓から微かに秋の風が入ってくる。
リボンについたお洒落な香水と、チョコから漂うビターな香りがニットの繊維に染み込んだ。
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