アルビノ
ほんとの気持ちはどれだろう。
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ひどく色鮮やかだった。
思わず目を覆ってしまったくらいだ。
でもこれは現実なんだ、と、私は懸命に言い聞かせた。
何故ならその物体を触って感じていたからだ。

誰もいない。
何もない。
だが、
この艶やかな物体は存在する。

そっと触ってみる。
ぷよぷよと弾み、やがて止まる。
どこにでもあるようで見たこともない物体だった。
私はそれを触り続けた。
特に興味があった訳ではないが
そうでもしないと私自身の存在が危ぶまれる気がしたからだ。
ぷよ。
ぷよよん。
可愛らしいとも思える。
だが、それが頼りだった。
其れが無かったら、私との絶対値が無くなってしまう。
私は莫迦みたいにそれに触り続けた。


ぷよん。
ぷよよん。
ぷよ、、、ぶよぉん。


変化など気にしないようになでくりまわした。

ぶよよ・・・どよん。

ぱん。

それは、

壊れてしまった。

限界がある。
それは、物体でもそうだ。
判っていた。
でも、信じたくなかった。
それでも壊れてしまった。
私の、唯一の物体が。

ぱん。

もう触れるだけでざらざらという触感で、
あからさまに私を拒絶する。

あぁ、壊れてしまった。

だが私はこれを望んでいたのではないか?
永遠などないとはじめから判っていたのではないか?
ざらざらを抱きながら落ちてゆく。

そうだ。

何もかも、いつかは傷つき崩れてゆく。
判っていた。
頭ではわかっていた。
ただ驚いただけだ。

大丈夫だ。

崩れた欠片を拾ったりはしない。
ただ呆けて、空しく泣いて、時が過ぎるだけだ。
やがて何もなかったように思えるだろう。
そうでないと限りあるわれらは生きてはいけないのだ。
それだけだ。

それだけだ。
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